本日のザ・世界仰天ニュースでは、
片頭痛(偏頭痛)が特集されていましたね。
「頭痛持ち」の主婦のケース
頭痛がたびたび起こるために、仕事をしていても笑顔になることができず、職場や家族の人間関係も悪くなってしまうというエピソードが紹介されていました。
テレビの主婦のケースでは生まれたときから心臓にあいていた穴(卵円孔)が開存していたために、セロトニンが脳内に拡散して脳内の血管を収縮して、その後の拡張に伴い頭痛の原因になっていました。
また、卵円孔が開存していると、普通は身体の末梢からの血栓が肺で捉えられるはずが、卵円孔を介して脳に直接運ばれてしまい、若年発症の脳梗塞から卵円孔開存がみるかることもあります。
卵円孔検査を循環器内科でしてもらうことが、仰天ニュースでも紹介されていました。
また、子供の時に「周期性嘔吐症」であった方が、やはりセロトニン過剰で大人になって片頭痛持ちになるケースも紹介されていました。
「私は片頭痛持ちだから」と思われている方はたくさんいらっしゃいますが、その多くの患者さんは、特に病院で片頭痛(偏頭痛)の診断を受けたことのない方が大半だと思います。
しかし、医学的に「片頭痛」と診断されるのは、
・頭痛の前にaura(前兆)と呼ばれる視覚異常、感覚異常、失語性言語障害などの神経症状を認めるもの
・頭痛の前にaura(前兆)は認めないが、頭痛発作中に悪心または嘔吐があるか、光過敏や音過敏などの症状があることが診断の条件となっています。(下記診断基準参照)
私も救急外来で仕事をしている時には、激烈な頭痛で暗室にこもらなければならない重症の片頭痛の患者さんを診察したこともあります。
しかし、日々私のクリニックに訪れる患者さんの筋肉、筋膜のトリガーポイント治療をしていると、「自分は片頭痛持ち」と思われていた方が、実は肩こりや首コリから来る「緊張性頭痛」であることがとても多くみられます。
緊張性頭痛の患者さんでは、背部~肩、首、後頭部の筋肉を丁寧にほぐすことで筋肉の緊張がほぐれると、頭痛も治まることが多くみられます。
私のクリニックでは、後頭部の筋肉にトリガーポイント注射を行い治療しています。
大切なことは、緊張性頭痛でも肩こりでも筋膜は全身つながっているため、頭部や肩だけでなく、全身をほぐすことが重要です。
そのため、緊張性頭痛の患者さんでは、とても痛いときには注射や鍼灸治療で痛みのもととなるトリガーポイントを撃退し、その後全身を丁寧にほぐしてあげると、頭痛が改善するだけでなく、次の痛みの予防にもなります。
一社のリラクゼーションルーム ファシアでも、これまで頭痛持ちだったお客様から、
「ファシアで全身ほぐしてもらったらいつもの頭痛がなくなった」
との喜びの声をいただいております。
頭痛のある方は、まずは医者に受診して、「卵円孔開存」や「本当の片頭痛」でなく、「緊張性頭痛」の診断であるならば、ロキソニンやボルタレンなどの痛み止めをただ飲み続けるのではなく、原因治療として筋肉をしっかりほぐすためにトリガーポイント注射や鍼治療、そして全身を「ファシア」でほぐしてみてください。
きっと楽になりますよ。
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究
リラクゼーションルームファシア
名古屋市名東区一社2-3
名東一社ビル1階
★東山線一社駅2番出口から徒歩一分以内
☎︎ 052-753-3235
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片頭痛(偏頭痛)の診断基準は以下の通りです。
国際頭痛分類第 2 版 (ICHD- Ⅱ ) の診断基準
1.1 前兆のない片頭痛( Migraine without aura )の診断基準:
A . B ~ D を満たす頭痛発作が 5 回以上ある
B . 頭痛の持続時間は 4 ~ 72 時間(未治療もしくは治療が無効の場合)
C . 頭痛は以下の特徴の少なくとも 2 項目を満たす
1 .片側性
2 .拍動性
3 .中等度~重度の頭痛
4 .日常的な動作(歩行や階段昇降などの)により頭痛が増悪する,あるいは頭痛のために日常的な動作を避ける
D . 頭痛発作中に少なくとも以下の 1 項目を満たす
1 .悪心または嘔吐(あるいはその両方)
2 .光過敏および音過敏
E . その他の疾患によらない
1.2.1 典型的前兆に片頭痛を伴うもの( Typical aura with migraine headache )
A . B ~ D を満たす頭痛発作が 2 回以上ある
B . 少なくとも以下の 1 項目を満たす前兆があるが,運動麻痺(脱力)は伴わない
1 .陽性徴候(例えばきらきらした光・点・線)および・または陰性徴候(視覚消失)を含む完全可逆性の視覚症状
2 .陽性徴候(チクチク感)および・または陰性徴候(感覚鈍麻)を含む完全可逆性の感覚症状
3 .完全可逆性の失語性言語障害
C . 少なくとも以下の 2 項目を満たす
1 .同名性の視覚症状 または片側性の感覚症状(あるいはその両方)
2 . 少なくとも 1 つの前兆は 5 分以上かけて徐々に進展するかおよび・または異なが引き続き 5 分以上かけて進展する
3 .それぞれの前兆の持続時間は 5 分以上 60 分以内
D . 1 . 1 「前兆のない片頭痛」の診断基準 B ~ D を満たす頭痛が,前兆の出現中もしくは前兆後 60 分以内に生じる
E . その他の疾患によらない